大謝名メーヌカー

大謝名メーヌカーは、市立大謝名小学校の裏門側にあり、地下水が流れ出る洞穴にヤギのあごひげのような“樋”をかけて湧き水を導く形式の湧泉です。
大謝名地区では、上水道が完備するごく最近まで、日頃の生活用水はもちろん、新年を迎えるときに身を清める正月の「若水」、子供の出生のときの湯浴みに使う「産水」などは、この湧泉の水を利用していました。
その恩恵にこたえて、区民の方々は今でも、正月、二月、八月の節々にカーウガミ(泉拝み)を行っています。湧泉の正面は、大きな石柱で区画された三本の樋の架かる水口を残して、洞穴の開口部全体を、布積みの切石で頑丈にふさいでいます。
樋の下には、市内の他の湧泉に普通にみられる貯水槽はなく、階段の敷石になっています。
また、周囲の土溜め壁の石垣は大きな石を使用し、一部に切り石がみられますが、そのほとんどは自然石の野づら積みで三段に積まれています。正面には、みずの香炉を安置した小室があります。湧泉に降りるカーピラ(泉坂)と呼ぶ石畳道は、幅2~2.5、長さ約24mの25段の石段が作られ、踏み石もきれいに残っています。